Invesco Japan

2022年1月~6月の振り返り

best

ポイント

当ファンドは、金利上昇の恩恵を受ける金融、景気動向に左右されにくい生活必需品セクターなどへ投資を行ったことが、基準価額へのプラス要因となりました。

おかげさまで、当ファンドは66カ月連続で資金純流入を達成しました
当ファンドの純資産総額の推移
gb

出所:インベスコ、Fundmark/DL
グラフ期間:2017年1月4日~2022年6月30日、日次

上記データは、 <為替ヘッジあり>(毎月決算型)、<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、 <為替ヘッジあり>(年1回決算型)、<為替ヘッジなし>(年1回決算型)の合計です。当ファンドは2016年9月に毎月決算型に変更しており、2017年1月より毎月の決算時に分配を行っています。年1回決算型は2018年10月に設定されました。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
当資料では、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」および「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)」を総称して「当ファンド」という場合があります。また、決算頻度に応じてそれぞれ「毎月決算型」、「年1回決算型」、為替ヘッジの有無に応じてそれぞれ「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」の呼称を使う場合があります。
当ファンドはインベスコ・グループが運用を行います。インベスコ・グループは、インベスコ・リミテッド並びにインベスコ・リミテッド子会社および関連会社からなる企業グループで、グローバルな運用力を提供している独立系資産運用会社です。当資料では、インベスコ・グループをインベスコといいます。

 

2022年1月~6月の運用状況
課税前分配金再投資基準価額(為替ヘッジなし、毎月決算型)の推移
gb

2021年12月末を100として指数化

世界の株式市場は、地政学リスクの急激な高まりや、各中央銀行の利上げ加速への警戒感から変動性の高い展開
  • 世界の株式市場は、2022年2月から3月にかけてロシア・ウクライナ紛争を受けた地政学リスクの急激な高まりにより、大幅に下落しました。
  • その後は、原油など資源価格の上昇によるインフレ圧力の高まりや、各国・地域の中央銀行による利上げ加速が景気後退へつながるとの警戒感が強まったことなどから、変動性の高い展開となりました。
     

当ファンドは、金利上昇の恩恵を受ける金融、景気動向に左右されにくい生活必需品セクターなどへの投資が奏功
  • 当ファンドでは、金利上昇による利ザヤ拡大が業績へのプラス要因となるとの見方から株価が上昇した「金融」セクターの組入を高めにしていたことや、不安定な市場環境下でも株価が好調に推移した「生活必需品」セクターの組入を積み増していたことなどが、基準価額へのプラス要因となりました。
  • また、金利上昇が業績へマイナスの影響を与えるとの懸念から株価が軟調に推移した「情報技術」セクターの組入を低めに抑制していたことも、基準価額へのプラス要因となりました。
  • さらに、インフレ圧力が高まる中でも、ブランド力を強みとして販売価格を引き上げることにより、収益を維持できると見込まれるコカ・コーラ(米国、清涼飲料メーカー)やユニオン・パシフィック(米国、貨物鉄道会社)などを上位組入としていたことも、基準価額へのプラス要因となりました。為替市場において円安/米ドル高が大きく進んだことも、「為替ヘッジなし」コースにおける基準価額の追い風となりました。
     

【グラフ、騰落率】出所:インベスコ 期間:2021年12月30日~2022年6月30日、日次
グラフデータおよび騰落率は、課税前分配金再投資基準価額(信託報酬(年率1.903%(税抜1.73%)控除後)を使用しています。他コースにおける騰落率は以下の通りです。
(為替ヘッジあり、毎月決算型)-13.7%
(為替ヘッジあり、年1回決算型)-13.8%
(為替ヘッジなし、年1回決算型)-0.8%
上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
 

2022年1月~6月の主な投資行動

引き続き、金利上昇やインフレに強いポートフォリオを構築しつつもバリュエーション(株価水準)の観点で魅力度が高まった「情報技術」セクターなどへの投資を実行
gb

【新規組入銘柄例】

エヌビディア(米国/情報技術)

〈企業概要〉 
3次元(3D)グラフィックスプロセッサと関連ソフトウエアの設計・開発・販売を手掛ける。

〈投資行動〉
運用チームは、同社に対して前向きな評価をしていたものの、バリュエーション(株価水準)の高さを考慮し、投資タイミングを慎重に検討していました。
足元、テクノロジー企業からの資金逃避、中国の成長鈍化などの影響を受けて株価が大きく下落した段階で、同社の長期的なビジネス・ファンダメンタルズは損なわれていないと判断し、割高感が薄れたタイミングでの新規組入を実施しました。
人工知能のハードウェアやソフトウェア市場でグローバルリーダーとしての強固なポジションを確立しており、今後はIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)市場でも成長が期待できると考えています。
 

株価の推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ 国・地域は、発行体の国籍(所在国)などで区分しています。業種は、世界産業分類基準(GICS)に準じています。上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

 

【追加組入銘柄例】

チューリッヒ・インシュランス・グループ(スイス/金融)

〈企業概要〉 
スイス最大級の保険会社。個人や企業を対象に、一般および生命保険の商品とサービスを提供。

〈投資行動〉
大幅なコスト削減や官僚主義を排した効率性の追求、顧客中心主義経営の実現など、徹底した企業改革を実施。このような改革の結果、景気の変動に左右されにくく、安定的なビジネス基盤を有している点などを評価し、保有していました。
生命保険会社は、金利上昇を背景とした運用収益の拡大に加え、責任準備金(負債)の価値減少による収益力の改善が見込まれます。業績の拡大余地が大きいとの見方から、追加組入を実施しました。
 

株価の推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ 国・地域は、発行体の国籍(所在国)などで区分しています。業種は、GICS(世界産業分類基準)に準じています。上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

 

【一部売却銘柄例】

コカ・コーラ(米国/生活必需品)

〈企業概要〉
コカ・コーラをはじめとする清涼飲料水を製造販売する世界的な清涼飲料メーカー。世界ブランド価値ランキング*で常に上位に入るブランド力を有する。

*世界ブランド価値ランキングは、世界最大級のブランディング専門会社インターブランドによるグローバルのブランド価値評価ランキング。

〈投資行動〉 
世界の中間所得層増加による消費拡大の恩恵が期待できることや、潤沢なキャッシュフローを背景に過去40年以上にわたり増配を継続(2021年末現在)している点などを評価し保有していました。
先行き不透明感の高まりを背景に、景気敏感セクターから生活必需品などディフェンシブセクターへ資金シフトが起きた局面で株価が好調に上昇したことから、利益確定のため一部売却を行いました。
 

株価の推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ 国・地域は、発行体の国籍(所在国)などで区分しています。業種は、GICS(世界産業分類基準)に準じています。上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

 

GAFAM企業*についての運用チームの見方

  • 従来、運用チームでは、米国の大手IT企業であるGAFAMに対して、今後も新しいビジネスを切り拓き世界経済に革新をもたらすことが期待できる存在であり、長期的に競争力が高いと考えていますが、常にバリュエーション(株価水準)面に注意深く配慮した投資スタンスを貫いてきました。
  • 現在、GAFAMを含む「大型成長株」の株価売上高倍率から見た株価水準**は、1960年以来最も低い水準に近づいていることから、魅力的な投資機会であると捉えています。投資タイミングの見極めと徹底した銘柄分析の結果、足元、GAFAM企業では、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コムに投資を行っています。
     

* GAFAM(ガーファム)とは、米国の大手IT関連企業5社を示す造語です。グーグルの親会社アルファベット(Google)、アップル(Apple)、 フェイスブック(Facebook)、アマゾン・ドット・コム(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)の5社の頭文字を組み合わせています。フェイスブックは 2021年10月にメタ・プラットフォームズに社名変更しました。

** Empirical Researchのユニバースで、売上高成長性が高い企業(上位75社)を対象としたデータに基づく。株価売上高倍率は、時価総額を年間売上高で割った数値で株価水準をはかる指標のひとつ。 

マイクロソフト

同社のビジネスモデルは、「テクノロジー」企業というよりも、人々の生活に欠かせない製品・サービスを提供するという意味では「生活必需品」の企業に近いと考えています。一方、コルゲート歯磨き粉やコカ・コーラなどの「生活必需品」よりも、MicrosoftのWindowsやOutlookを他の製品に置き換えることは難しいと考えられる点が、同社の競争力の高さにつながっています。
同社は、「生活必需品」セクターの代表的な企業の2~3倍の利益成長率が予想されている一方で、現在割安な水準で取引されています。
同様にアップルも非常に高い競争力を持つ企業であり、「生活必需品」の企業に近い側面があると考えていますが、現在は、利益成長や株価バリュエーションの観点から、アップルよりもマイクロソフトを選好しています。
 

マイクロソフトの株価推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ、Empirical Research Partners
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ
上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

 

アルファベット

同社の展開する検索エンジン、Youtube、Androidなどのビジネスについては、今後数年間も堅調に推移すると考えています。
同社は、より速い成長、より強いバランスシート(財務体質)、より高い利益率、資本利益率を達成している一方で、現在の株価水準は、米国市場全体を下回る水準にとどまっています。今後も自社株買いを実施する可能性が高いとみており、バリュエーション面でのサポート材料として期待しています。
同様に成長性、強固なバランスシート、高い利益率などの観点から、過去はメタ(旧フェイスブック)にも投資を行っていましたが、現在は競争力がより高いと評価しているアルファベットを選好しています。
 

アルファベットの株価推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ、Empirical Research Partners
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ
上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
 

アマゾン・ドット・コム

同社の営業利益の大部分は、小売業ではなく、ソフトウェア・インフラ事業と広告事業から得られているため、同社は市場で適正な評価がされていないと考えており、GAFAM企業の中で最も割安な可能性があるという見方をしています。
同社は、キャッシュフローを市場の2~3倍持続的に成長させることができるとみていますが、その点を考慮すると、現在非常に割安な水準で評価されていると考えています。
また、同社の物流インフラは、米国の小売り大手ウォルマートや米国の宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)よりも規模が大きく、高い競争力を備えていることが強みであると考えています。
 

アマゾン・ドット・コムの株価推移
GB

出所:インベスコ、ブルームバーグ、Empirical Research Partners
グラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ
上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
 

GAFAM企業の一株当たり利益成長率予想(対前年比)
gb

出所:インベスコ、ブルームバーグ
株価推移のグラフ期間:2019年6月末~2022年6月末、月次データ
一株当たり利益成長率予想は、ブルームバーグ集計のアナリスト予想(2022年7月26日時点) 、マイクロソフトは6月決算、アップルは9月決算、その他は12月決算。 
上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記銘柄への投資を勧誘・推奨するものではなく、将来の組み入れを示唆・保証するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

 

当ファンドの投資方針

年後半以降、インフレへの懸念が次第に後退することで株式市場は回復基調へ
  • 現在、運用チームでは、2022年、2023年に世界経済が本格的な景気後退に陥るとは考えてはいません。特に米国を中心とした先進国の景気は引き続き強いものの、今後は過熱感が次第に和らぎ、経済成長のスピードは鈍化すると考えています。
  • 経済活動の拡大ペースが鈍化することによって、各中央銀行が今後さらに金融引き締め策を加速せずとも、インフレ率の低下がみられる場合、金利上昇が落ち着くことで、株式市場は回復に向かうとみています。
     

市場の変動性に注視をしつつ、金利上昇やインフレ局面に強みを有する「金融」「不動産」セクターを選好 また、株価反転時への備えとして「情報技術」セクターにも着目
  • ロシア・ウクライナ紛争の長期化や歴史的な高インフレなど、先行きに対する不確実性の高まりから株式市場は方向感の定まらない展開が続いていますが、市場は悪材料に対して過度な反応を示していると考えています。こうした状況は、優良企業に割安な水準で投資ができる非常に魅力的な投資機会を生み出すと考えています。
  • 運用チームでは、引き続き「成長」「配当」「割安」の観点で魅力的な企業を選好するとともに、引き続き、金利上昇による恩恵が期待される「金融」セクターや、インフレ下において強みを発揮する「不動産」セクターなどに着目しています。
  • また、将来の高い成長が期待されるものの、足元では金利上昇の影響により株価が低迷している「情報技術」セクターについては、今後の株価反転時への備えとして、タイミングと銘柄を十分に精査の上投資を行っていく方針です。
  • さらに足元では、強いブランド力や独占・寡占という競争優位性を背景に「価格決定力」を有する企業を選好しています。そのようにして選ばれた企業は景気の動向に左右されず、持続的な成長が期待できるため、今後もファンドのパフォーマンスに貢献することが見込まれると考えています。
     

上記は2022年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。

 

2332664-JP

インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】

「株式投資の王道」である成長+配当+割安を追求して、厳選投資。日本において25年超の実績を誇る世界株式ファンド。

詳細はこちらから
best
ファンド情報、リスクおよび手数料は以下よりご確認いただけます