Invesco Japan
2023年回復が期待される消費市場~設定1周年レポート
当ファンドは、2023年2月で1周年を迎えました。この1年は世界情勢や金融市場は大きく変化してきました。当レポートでは、設定来の運用状況を振り返るとともに、今後の見通し、投資方針についてお伝えいたします。
Aコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし) 愛称:トレンド・シフト
2023年回復が期待される消費市場~設定1周年レポート
当ファンドは、2023年2月で1周年を迎えました。この1年は世界情勢や金融市場は大きく変化してきました。当レポートでは、設定来の運用状況を振り返るとともに、今後の見通し、投資方針についてお伝えいたします。
インフレの先行きと消費関連株式の見通し
米国では記録的な高水準のインフレが続いており、消費など経済活動への影響に懸念が高まっています。 運用チームの市場見通しと投資方針、着目する消費トレンドなどをお伝えいたします。
設定来の振り返りと今後の見通し
当ファンドが設定された2022年2月以降、世界情勢や金融市場は大きく揺れています。 当レポートでは、設定来の運用状況を振り返るとともに、今後の見通し、投資方針についてお伝えいたします。
世界経済は、これまで様々な危機に直面しながらもそれを乗り越え、大きく成長してきました。
その成長を大きくけん引してきたのが「消費」です。
現在、世界のGDPの5割超を占めている消費は、どの時代においても経済活動の根幹であり、経済をリードする原動力であり続けるといっても過言ではありません。
「環境意識の変化」「社会・経済の変化」「人口動態の変化」「テクノロジーの進化」とともに、現在、ライフスタイルや価値観はこれまで以上に変化・多様化をしており、新たな消費トレンドの可能性が広がっています。
■オンラインショッピングは、私たちの日常生活に定着してきていますが、世界のEコマース普及率は、いまだ小売売上高全体の約20%(eMarketerによる2023年予想値)です。先進国のみならず、新興国においても長期的に高い成長が期待されると考えています。
■また、ライフスタイルの変化によって、様々な分野でオンラインショッピングが普及してきていることから、AI(人工知能)を活用し、顧客のターゲティングや商品提案、決済機能などで効率化を推進し、市場を拡大することが期待される企業に着目しています。
■ライドシェアリングは、アプリで登録ドライバーと乗客をマッチングし、ドライバーが運転する車に乗車するサービスです。
スマートフォン一つで近くにいる車を呼び寄せられることから、タクシーの不足する地域等での移動に便利です。
一般のドライバーを活用することで移動に使える車の供給量が増えると考えられるため、高コストの自動車保有からライドシェアリングの利用を増やす消費者行動の変化も予想されます。
■今後はAI活用による自動運転により、稼働率の低い自動車等の有効活用が期待されます。
自動運転技術の発展の恩恵を受けるビジネスとしても着目しています。
■世界的に外出を伴うレジャー、旅行やビジネス出張などの経済活動が活発化してきています。
コロナ禍で抑えられていた旅行や出張などへの需要はまだ継続すると考えており、ホテルやタイムシェアリゾート企業(※)などに着目しています。
■加えて、娯楽への需要も高まっており、欧米だけでなくアジアにおいても、宿泊とカジノなどを併設した大型娯楽施設などの売上増加の恩恵を受ける企業などにも着目しています。
(※)タイムシェアとは、複数人で1つのホテルルームやコンドミニアムなど宿泊施設を共有する方法です。1年のうちで割り振りされた日数を利用できるシステムで、系列の他の宿泊施設を利用できる形態もあります。
■インフレ長期化に伴う金利上昇を受けて、多くの住宅所有者は買い替えによって金利の高い住宅ローンを抱えるのを避け、現在の住宅に長く住むことを選択しています。
これに伴う住宅の経年劣化に加えて、在宅勤務の普及等から住宅改修、メンテナンスへの需要が高まっています。
こうした経済環境の変化の恩恵を受けるホームセンター企業などに着目しています。
■また、金利高の一方で、米国においては、結婚や出産等によって新たに住宅を購入する需要は底堅く、金融危機後に住宅供給量が減少したこと等から、業績の拡大が期待できる住宅建設企業等にも着目しています。
上記は2023年8月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。