Invesco Japan
世界のベスト四半期レポート(2023年1-3月期)
2023年1-3月期の振り返り
- 強弱入り混じる経済指標が発表される中、米国のインフレがピークアウトしたことから利上げペース減速観測が強まり、世界株式市場は上昇基調となりました。当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)のパフォーマンスは、9.20%上昇しました。
- 株価の割安感が高まったと判断した半導体関連企業や、価格決定力を持つ企業などへの投資が基準価額へのプラス要因になりました。
- 不透明感の高い市場環境でも、強いブランド力や独占・寡占という競争優位性を背景に、質の高い配当を行うことが期待できる企業および価格決定力を有し景気動向に左右されずに成長が期待できる企業を選好します。
当ファンドのパフォーマンス
- 2023年1-3月期の世界株式市場は、インフレや主要中央銀行の利上げの動向を巡り、変動性の高い相場展開となりました。3月に、米国の地方銀行数行の破綻や欧州の大手銀行の経営不安により株式市場は大幅に下落しましたが、過度な金融不安の後退や、インフレのピークアウト見通し、2022年12月にゼロコロナ政策が解除された中国の経済回復への期待などを背景に、上昇基調に転じました。
- そのような市場環境下、当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、9.20%の上昇となりました。
〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)の課税前分配金再投資基準価額の推移
期間別騰落率
出所:インベスコグラフデータおよび騰落率は、課税前分配金再投資基準価額(信託報酬控除後)を使用しています。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料では、「インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」および「インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)」を総称して「当ファンド」または「世界のベスト」という場合があります。また、決算頻度に応じてそれぞれ「毎月決算型」、「年1回決算型」、為替ヘッジの有無に応じてそれぞれ「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」の呼称を使う場合があります。当ファンドはインベスコが運用を行います。インベスコは、インベスコ・リミテッド並びにインベスコ・リミテッド子会社および関連会社からなる企業グループで、グローバルな運用力を提供している独立系資産運用会社です。
市場環境と当ファンドの運用状況(2023年1-3月期)
世界株式市場は、インフレや主要中央銀行の利上げ動向をにらみ変動性の高い展開
インフレの鈍化傾向がみられたことなどを好感し、株価は上昇基調に
- 世界株式市場は、インフレ動向や主要中央銀行の利上げペースを巡り、引き続き変動の激しい展開となりました。年初は、米国の消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことや弱い経済指標の発表を受けて、インフレがピークアウトするとの見通しが好感され、株式市場は上昇基調となりました。
- 一方、3月に入り、米国の地方銀行数行の破綻や欧州の大手銀行の経営不安により、世界的な金融不安が醸成されたことから、株式市場は大幅に下落しました。しかしその後、過度な金融不安が後退したことや、インフレ鈍化の見通しが強まったこと、2022年12月にゼロコロナ政策が解除された中国の経済回復への期待が高まったこと、などが市場の好材料となりました。世界の株式市場は、2022年12月末比で上昇し、期末(2023年3月末)を迎えました。
今後の市場見通し・投資方針
2023年、株式市場は引き続き変動の激しい展開に
- 今後の株式市場は、景気減速や企業の業績下方修正リスク、インフレ率の見通しの変化などから、引き続き変動性の高い相場展開となると考えています。今までの大幅な金利上昇、個人貯蓄の減少、信用の伸びの低下などが、時間差で世界の経済成長に影響を与える可能性があります。運用チームでは、インフレはピークを迎えており、2023年を通じて落ち着いていくと考えていますが、短期間で2020年時水準である2%台に戻り、その水準に留まるとは考えていません。
- 世界の株式市場の株価水準(バリュエーション)は長期平均と同程度であり、割安とはいえないと考えています。加えて、2011年から2021年の超低金利環境下で見られたような、個別の企業が選別され難く株式市場全体が上昇する局面は、今後は想定しづらいと見込んでいます。
- そのため、運用においては、一段と個別銘柄選択が重要になると考えています。また、このような不透明感の高い環境下では、配当による着実なリターンの重要性も高まると考えています。
引き続き、「成長」「配当」「割安」の観点から世界のベストと考える企業を厳選
投資テーマやセクターに特定の制限を設けず、偏りのないバランスの良いポートフォリオ構築を目指した運用を実施
- 歴史的な高インフレ、各国・地域の金融引き締めの継続、景気後退への懸念、世界的な金融システムへの不安やロシア・ウクライナ紛争の長期化など、先行きに対する不確実性の高まりから株式市場は方向感の定まらない展開が続いています。しかし、こうした状況は、優良企業に割安な水準で投資ができる魅力的な投資機会を生み出すと考えています。
- 運用チームでは、「成長」「配当」「割安」の観点で魅力的な企業を選定しています。特に足元では、
①不透明感の高い市場環境でも強いブランド力や独占・寡占という競争優位性を背景に成長が期待される企業
②安定性の高い事業を展開する企業
③継続的な配当や増配などの質の高い配当を行うことが期待できる企業、などを選好して投資を行う方針です。
こうした企業は景気の動向に左右されにくく、持続的な成長が期待できるため、今後もファンドのパフォーマンスに貢献することが見込まれると考えています。
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インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】
「株式投資の王道」である成長+配当+割安を追求して、世界のベストに厳選投資。日本において”20年超の実績”を誇る世界株式ファンド。