プライベート・アセット投資で成功するために
拡大するプライベート・アセットへの投資。一方で流動性や投資管理の負荷などの課題などもあり、実際 の投資の現場では課題も多い。この新しいアセットクラスへの投資において気を付けるべきことは何か、 また、どのようなソリューションがあるか、インベスコの投資戦略部で部長を務める入倉周に聞いた。
プライベート・アセット投資における投資家の課題をどのように考えていますか︖
伝統的資産と異なるリスクプレミアムにアクセスすることによって、追加的なインカムや長期的なキャピタルゲインを狙 うことができます。しかしいざプライベート・アセット投資を行うとすると、投資家は次のような課題に直面することが 多くあります。
課題1 質の高いマネジャーへのアクセス
プライベート・アセット投資においては、伝統的資産以上にマネジャー間のパフォーマンス格差が大きく、質の高い投資機会に選別的にアクセスすることが重要です。そのため、複数の有力なマネジャーが提供する投資機会に分散投資を行うには相応の投資規模が必要となります。
また、ただアクセスするだけでなく、より有利な投資条件や共同投資(Co-Investment)の提供をマネジャーから受けるためには求められる投資規模のハードルはさらに上がります。
課題2 プライベートアセットに投資するための運用管理体制
投資を担当する人員やテクノロジー、インフラといった運用管理体制面も大きな課題となります。プライベート・アセット投資を自前で行うには、アセットアロケーションの決定、マネジャー / 戦略の選択、投資の実行・管理等のプロセスを実行する必要があります。
アセットアロケーションにおいてはポートフォリオ全体の中で、どの程度プライベート・アセットに配分すべきか、またプライベート資産の中での最適化が課題となります。
また、プライベート・アセット投資においては、一般的に伝統的資産のように一度配分したら終わりということはなく、 投資が始まるとキャピタルコールへの対応、またファンドから還流した資金の再投資といった資金管理を行い、さらに 個々の投資案件の継続的なモニタリングを行う必要があります。
複数のファンドで構成されるプライベート・アセットのポートフォリオをモニタリングするには、各マネジャーからの情報が統合されたレポーティングが必要となります。
インベスコが提供できるソリューションの特徴について教えてください。
インベスコのオルタナティブ・ソリューションは、プライベート・アセット投資において投資家が直面する課題に対するソリューションを提供するため、主に次の 3 つの機能を提供しています。
1. 質の高い投資機会へのアクセス
インベスコが強みを持つ不動産等のインハウスの戦略だけでなく、プライベートエクイティ、プライベートデット、インフラなどの各戦略において実績を有する有力なマネジャーと提携し、広範な戦略において質の高い投資機会へのアクセスの提供を目指します。ここでは弊社の専門チームがデューデリジェンスの実施するとともに、規模の利益による有利 な投資条件や共同投資へのアクセスが可能となります。
2. アセットアロケーション機能
弊社が独自に推計を行う長期の期待リターン(Capital Market Assumption)をもとに、自社開発のポートフォリオ分析プラットフォームであるインベスコ ビジョンを活用し、プライベート・アセットのポートフォリオの最適化を行います。
3. 投資目的に対応した 2 つのコミングル戦略
弊社ではオープンエンド型のコミングル戦略の提供を開始いたしました。プライベート・アセットの主要な投資目的に対応し、インカム性の「マルチ・オルタナティブ・インカム戦略」、キャピタル性の「マルチ・オルタナティブ・グロース戦略」 を選択可能です。いつでも投資目的に合わせて分散されたポートフォリオにアクセスすることが可能で、煩雑な資金管理が戦略の中で行われることで投資家の利便性の向上も図っています。
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オルタナティブ・ソリューション運用戦略に関するリスクと費用について︓当運用戦略は、国内外の株式、債券、ETF、REIT、債券、短期公社債、派生商品取引、およ び不動産、インフラ等の実物資産、プライベート ・エクイティ等に投資する現ファンドなどを主要投資対象としますので、組み入れた資産の価格変動などの影響により、損失を被ることがあります。 したがって、投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、組入れ資産価格の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。運用機関の指図に基づく行為により 生じた利益および損失はすべて投資家に帰属します。
当該運用における主な投資リスクは次の通りです。①株価の変動リスク ( 価格変動リスク ・ 信用リスク )、② 公社債価格の変動リスク ( 価格変動リスク ・ 信用リスク )、③ REIT の価格変動リスク、④ ETF にかかる乖離するリスク、⑤ 有価証券先物取引および有価証券指数等先物取引等にかかるリスク、⑥ 商品先物取 引等にかかるリスク、⑦ 派生商品取引 ( 通貨先物取引、金利先物取引、オプション、スワップ ) 等にかかるリスク、⑧ 不動産投資に伴うリスク、⑨ ベンチャー ・ キャピタル ・ファンド投資に関する 一般的なリスク、⑩ バイアウト ・ファンド投資に関する一般的なリスク、⑪ 流動性リスク、⑫ デフォルト ・ リスク、⑬カントリー ・ リスク、⑭ カウンターパーティ ・ リスク、⑮ コール ・ ローン等の相手先に 関する信用リスク、⑯ 解約資金手当によるリスク、など。
当該運用に関する費用について︓国内特定(金銭)信託における費用 【投資一任契約に係る報酬】投資一任契約に係る報酬は、 現時点で決定していないため、表示することができません。
【特定(金銭)信託の管理報酬】当該信託口座の受託銀行である信託銀行にお支払いいただく必要があります。具体的料率については信託銀行にご確認下さい。
【費用合計額】上記の 費用の合計額については、運用状況などによって変動するものであり、事前に料率、上限額などを表示することができません。
直接投資の場合にご負担いただく報酬 ・ 費用 【投資一任契約に係る報酬】投資一任契約に係る報酬などの総計は、現時点で、当戦略の報酬料率を決定していないため、表示するこ とができません。
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【組入有価証券の売買時に発生する売買委託手数料 等】当該費用については、運用状況や取引量等により変動するものであり、事前に具体的な料率、金額、上限または計算 方法等を示すことができません。
【費用合計額】上記の費用の合計額については、運用状況などによって変動するものであり、事前に料率、上限額などを表示することができません。
費用合計 額︓当該運用にかかる費用の合計額については、運用状況などによって変動するものであり、事前に料率、上限額などを表示することができません。
課税について︓非課税要件を満たした 年金基金のお客様については非課税となります。※外貨建資産への投資によって発生する配当、キャピタルゲインに対して、関係国で課される税金を負担する場合があります。 投資一任契約の締結に際しましては、重要事項説明書ならびに契約締結前交付書面を必ずご確認下さい。
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