5,000億円達成特別号

- 運用責任者からのメッセージ:リスク分析を一段と重視した厳選投資を実施
- 「世界のベスト」の運用実績:足元、相対的に好調なパフォーマンス
- Q&A 足元のパフォーマンスが相対的に好調です。この背景を教えてください。
- Q&A 確信度の高い銘柄を厳選するために、どのような視点で選別しているのか教えてください。
- Q&A 今後の投資方針や、最近着目している国・地域や企業などについて教えてください。

*純資金流入は、ファンドの設定額から解約額を差し引いたもの。77カ月連続は、2017年1月から2023年5月まで(月次データ)。
出所:インベスコ グラフ期間:2017年1月末~2023年5月末、月次データ
上記データは、<為替ヘッジあり>(毎月決算型)、<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、<為替ヘッジあり>(年1回決算型)、<為替ヘッジなし>(年1回決算型)の合計です。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
変化の激しい投資環境下、個別銘柄およびポートフォリオ全体のリスク分析を一段と重視した厳選投資を実施。偏りのないバランスのとれたポートフォリオ構築により、様々な市場環境に対応。

スティーブン・アネス
「世界のベスト」をご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。2020年に当ファンドの運用責任者に就任し、長期の実績を有する当運用戦略を日本の皆さまにご提供できますことを大変光栄に思っております。
コロナショック後の過去3年、世界の株式市場は、サプライ・チェーン問題、ロシア・ウクライナ問題、インフレ率の大幅上昇、超低金利環境から大幅利上げへの転換等、様々な環境変化に晒されてきました。
そうした変化の激しい投資環境において、運用チームでは一貫した投資哲学に基づき、個別銘柄の厳選と確信度の検証を徹底的に行い、環境変化に対応した個別銘柄およびポートフォリオ全体のリスク分析を一段と重視した運用を行ってきました。
運用チームでは、短期的な市場トレンドやコンセンサスに左右されない長期的視点から銘柄選択を行い、特定の業種や投資テーマなどに偏りのないバランスのとれたポートフォリオを構築することで、どのような投資環境においても、より高いパフォーマンスが発揮できる運用を目指しています。

期間:2020年4月末~2023年4月末、2020年4月末を100として指数化

モーニングスターカテゴリー・ランキング 2023年4月末現在
Q&A:運用責任者スティーブンがお答えします
Q
A
2020年に運用チームが現体制となって以来、投資環境が大きく変動する中、個別銘柄リスクに加えて、ポートフォリオ構築時に国、セクター、通貨等によるリスクの分析を一段と重視した運用を行ってきたことが、パフォーマンス向上につながったと考えています。
また、コロナショックやその後のボラティリティ(変動性)が高まる市場環境下、株価下落の局面を捉えて「成長」、「配当」の観点から魅力的であると評価していた企業に「割安」な株価水準で投資できたことも、好調なパフォーマンスの要因と考えています。
運用チームでは、短期のトレンドや市場のコンセンサスに左右されない長期的視点での投資を厳格に行っています。この取り組みの例として、株価が「割安」となったタイミングを捉えて組み入れを行った投資事例を2つご紹介します。
◆企業概要
3次元(3D)グラフィックス半導体と関連ソフトウエアの設計・開発・販売を手掛ける。
◆組入開始時期
2022年5月
◆同社への評価と投資行動
運用チームでは従来より、長期的な実績を持ち今後も高い成長が期待できる優良企業として、同社へ前向きな評価をしていたものの、バリュエーション(株価水準)の高さを考慮し、投資タイミングを慎重に検討していました。
2022年に入り、長期金利の大幅上昇に伴うテクノロジー株の下落、過剰在庫への懸念、中国の成長鈍化、暗号通貨の下落等の影響を受け、同社の株価は低迷。
株価は大きく下落したものの、同社はAI(人工知能)のハードウェアやソフトウェア市場でのグローバルリーダーとして強固なポジションを確立しており、今後、従来のゲーム事業だけではなく、AI市場での成長が期待できる、などの点から、長期的な成長力は損なわれていないと判断し、割安感が高まったタイミングでの新規組入を実施しました。
2023年に入り、株価は大きく上昇。同社の成長性への評価は変わらないものの、株価上昇により利益確定のため組入比率を徐々に引き下げました。

期間:2018年4月末~2023年4月末(組入比率は2022年5月末から)、月次データ
出所:インベスコ、ブルームバーグ 国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。組入比率は対純資産比率です。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は2023年5月末時点および過去における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
◆企業概要
コカ・コーラをはじめとする清涼飲料水を製造販売する世界的な清涼飲料メーカー。
米インターブランド社による世界ブランド価値ランキング*で常に上位に入るブランド力を誇る。
◆組入開始時期
2020年7月
◆同社への評価と投資行動
世界の中間所得層増加による消費拡大の恩恵が期待できることや、潤沢なキャッシュフローを背景に過去40年以上にわたり配当を継続(2022年末現在)している点などを評価していたものの、バリュエーションの高さを考慮し、投資タイミングを慎重に検討していました。
2020年、新型コロナウイルス感染対策による行動制限の影響から、外食やイベント等での売上が多い同社の業績悪化への懸念が広がり、株価は低迷。
株価は低迷しているものの、①同社の圧倒的なブランド力と価格決定力から、ロックダウンや行動制限の中でも、レストランなど外食やイベントでの消費などから、自宅を中心とした消費の移行に対応できる、②新経営陣の下、事業は長期的な改善の道を歩み始めており、より利益率の高いビジネスの拡大が期待できる、などの観点から株価の割高感が薄れたタイミングでの新規組入を実施しました。
2022年後半からは、同社への前向きな見通しを維持しているものの、十分な利益を獲得したと判断し、より魅力的な投資機会に資金を移すため、徐々に組み入れを引き下げました。

期間:2018年4月末~2023年4月末(組入比率は2020年7月末から)、月次データ
* 2000年~2022年の評価。世界最大級のブランディング専門会社インターブランドによるグローバルのブランド価値評価ランキング。
出所:インベスコ、ブルームバーグ、インターブランド
国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。組入比率は対純資産比率です。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は2023年5月末時点および過去における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
Q
A
「世界のベスト」は特定の業種や投資テーマに限定して投資を行うファンドではありません。幅広い国・地域、業種の中から、長期的視点で魅力的な銘柄を厳選して約40~50銘柄に絞り込み、偏りのないバランスのとれたポートフォリオを構築します。
より確信度の高い銘柄だけを厳選し、特定の業種などに偏らないように選別している運用チームの視点を実際の投資事例と共にご紹介します。
◆企業概要
世界的な大手ソフトメーカー。 Windows、Officeなどの主力製品を有し、クラウド・プラットフォームも手掛ける。
◆同社への評価と投資行動
同社のビジネスモデルは「テクノロジー」企業というよりも、人々の生活に欠かせない製品・サービスを提供するという意味では「生活必需品」の企業に近いと考えています。
WindowsやOutlookは、「生活必需品」の中でも、例えば歯磨き粉やミネラルウォーター、お菓子などと比べて、他の製品に置き換えることは難しいと考えられる点が同社の競争力の高さにつながっています。
テクノロジー企業の中では、アップルも非常に高い競争力を持つ企業であり「生活必需品」の企業に近い側面があると考えています。また、マイクロソフト、アップル共に今後高成長を見込めるAI(人工知能)市場の恩恵を享受できる企業であると考えています。
特にマイクロソフトに対して運用チームでは、ビジネスシーンにおけるソフトウェアでの強固なポジションを確立していることに加えて、Word、PowerPoint、Outlookなどのすべての製品へのAI導入を進める方針を発表するなど、積極的な事業展開を評価しています。AI市場拡大による同社の成長性への確信度が高いことから、情報技術セクターの中では、アップルよりマイクロソフトを現時点で選好しています。
このように運用チームは、多角的な独自の視点で、より確信度の高い銘柄を選別し、特定の業種などに偏りのないバランスのとれたポートフォリオ構築に努めています。

期間:2018年4月末~2023年4月末、月次データ
出所:インベスコ、ブルームバーグ
国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。組入比率は対純資産比率です。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は2023年5月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
Q
A
【個別銘柄選択の重要性がより高まる環境下、引き続き「成長」「配当」「割安」の観点から厳選投資。景気の動向に左右されにくく、持続的な成長が期待できる企業を選別する中で、独自の成長ストーリーを有する日本企業にも着目。】
今後、世界株式市場は、インフレ見通しの変動、景気減速リスク等からボラティリティが高くなることが想定されます。また、市場全体で見たPER(株価収益率)などの株価バリュエーションは、長期での過去平均に回帰しつつあり、株価に割安感が見られないことから、より個別銘柄選択の重要性が高まると考えています。こうした不透明感の高い環境下では、配当収益による着実なリターンの獲得の重要性も高まると考えています。
当ファンドでは、引き続き 「成長」、「配当」、「割安」の3つの観点に着目して、世界のベストと考える企業に厳選投資を行います。足元では、特に高いブランド力、市場における強固なポジション等による高い競争優位性を有し、景気動向に左右されにくい安定的な成長が期待できる企業に着目しています。昨年来の世界の中央銀行による政策金利の引き上げ、個人貯蓄の減少、信用の伸びの低下などが、時間差で今後の経済成長に影響を与える可能性があると考えるためです。具体的には、ディスカウント・ストア、飲料、日用品関連企業などに着目しています。
ポートフォリオの国・地域別では、米国が約4割を占める一方、「配当」、「割安」の観点から魅力度の高い欧州企業も約4割の組み入れを行っています。日本については、配当や自社株買い等を通じた株主還元を強化する企業が増加しており、ROE(自己資本利益率)も改善してきていると考えています。魅力的な独自の成長ストーリーを有する企業が多数見られる他、日本は欧米などとは異なる独自のマクロ経済サイクルで動いていることから、ポートフォリオにおける分散投資の観点としても着目しています。
◆企業概要
ビールを中心とした酒類、飲料、食品の多様なブランド(スーパードライ、カルピス、ウィルキンソンなど)を日本、欧州、オセアニア、東南アジアなど世界各地で展開する。
◆投資の着目点
経済活動の再開や観光客増加を受けて、国内消費拡大が見込まれることに加え、2023年10月に実施される国内の酒税改正では、「第三のビール」や「新ジャンル」*の税率が引き上げられる一方、アサヒのプレミアムビール等の税率は下がることから、同社への恩恵が期待できるとみています。
また、同社のブランド力と多様な商品ラインナップから、ビール消費量が多く、ブランドビール志向が高い欧州市場の売上増加による業績への寄与も見込まれると考えます。
「配当」と「割安」の観点からも評価しています。(配当利回り:2.1%、予想PER:14.2倍、いずれも2023年5月末現在)

期間:2018年4月末~2023年4月末(組入比率は2023年2月末から)、月次データ
* 麦芽を使用していない、もしくは麦由来の原料を使用している酒類。一般に「第三のビール」や「新ジャンル」と呼ばれる。
出所:インベスコ、ブルームバーグ、財務省
国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。組入比率は対純資産比率です。予想PERは来年度の予想1株当たり利益(ブルームバーク集計のコンセンサス予想)に基づく値を使用。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。上記は2023年5月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。
当ファンドはインベスコが運用を行います。インベスコは、インベスコ・リミテッド並びにインベスコ・リミテッド子会社および関連会社からなる企業グループで、グローバルな運用力を提供している独立系資産運用会社です。
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