世界のベスト四半期レポート(2024年4-6月期)
- 変動性の高い相場展開の中、欧米におけるインフレ鈍化が確認され、欧米の中央銀行による利下げの実施、または利下げ可能性が高まったことが株式市場の好材料となりました。そのような中、当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)のパフォーマンスは、8.35%の上昇となりました。
- AI(人工知能)関連や半導体関連(情報技術セクター)などの銘柄がプラスに寄与しました。加えて、英国の投資会社、ベルギーの飲料メーカー、英国のエンジン・メーカーなど、欧州の様々なセクターの銘柄選択が基準価額の上昇に貢献しました。
- 景気動向に左右されず持続的な成長が期待できる①競争優位性の高い企業②安定性の高い事業を展開する企業③継続的な配当や増配などの質の高い配当を行うことが期待できる企業を選好して投資を行う方針です。
- 2024年4-6月期の世界株式市場は、引き続きインフレや主要中央銀行の金融政策の動向などを巡り、変動する展開となりました。
- 欧州主要国の政治不安が高まる局面がありましたが、欧米におけるインフレ鈍化が確認されたこと、欧州中央銀行(ECB)が利下げを行ない、米連邦準備理事会(FRB)も年内に利下げを実施する可能性が高まったことなどを背景に、上昇する展開となりました。
- そのような市場環境下、当ファンドの〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、8.35%の上昇となりました。
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出所:インベスコ
グラフデータおよび騰落率は、基準価額(課税前分配金再投資)の信託報酬控除後のものを使用しています。上記は過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。当資料では、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)/<為替ヘッジなし>(年1回決算型)」および「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>(奇数月決算型)/<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)」を総称して「当ファンド」または「世界のベスト」という場合があります。また、決算頻度に応じてそれぞれ「毎月決算型」、「年1回決算型」、「奇数月決算型」、為替ヘッジの有無に応じてそれぞれ「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」の呼称を使う場合があります。当ファンドはインベスコが運用を行います。インベスコは、インベスコ・リミテッド並びにインベスコ・リミテッド子会社および関連会社からなる企業グループで、グローバルな運用力を提供している独立系資産運用会社です。
主に、AI関連や半導体関連銘柄、欧州の様々なセクターの個別銘柄選択などが
基準価額の上昇に貢献
- 決算でAI関連事業の伸びが好感された半導体メーカー「ブロードコム(米国、情報技術)」やソフトウェア開発企業「マイクロソフト(米国、情報技術)」 、予想を上回る決算を発表した半導体メーカーの「テキサス・インスツルメンツ(米国、情報技術)」や「アナログ・デバイセズ(米国、情報技術)」が基準価額の上昇に貢献しました。
- また、底堅い業績が確認された投資会社「3iグループ(英国、金融)」やベルギーの飲料メーカー「ロイヤル・ユニブリュー(デンマーク、生活必需品)」などの株価が堅調に推移したこともプラスに寄与しました。加えて、引き続き、旅行需要の拡大による好調な業績が好感された航空機などのエンジン・メーカー「ロールス・ロイス・ホールディングス(英国、資本財・サービス)」もプラス材料となりました。
- 一方、株価が調整したレンタル建材会社「ハーク・ホールディングス(米国、資本財・サービス)」や、決算が市場予想を下回り株価が下落した米国の貨物輸送会社「オールド・ドミニオン・フレイト・ライン(米国、資本財・サービス)」などがマイナス要因となりました。
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出所:インベスコ
国・地域は、発行体の国籍(所在地)などで区分しています。業種は、ベンチマークで採用している分類に準じています。ベンチマークは、<為替ヘッジあり>:MSCIワールド・インデックス(税引後配当込み、円ヘッジベース)、<為替ヘッジなし>:MSCIワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)です。当ファンドは、ファミリー・ファンド方式により運用を行っており、マザーファンドのポートフォリオの状況を記載しています。上記銘柄への投資を推奨・勧誘するものではなく、当ファンドにおける将来の組み入れまたは売却を示唆・保証するものではありません。銘柄例についての記載は、作成時点において確認可能な情報に基づき記載しています。上記は2024年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。
今後も変動性の高い市場環境を予想
米国の景気減速リスクや長期的なインフレ圧力などに注視が必要
- 世界の株式市場は、欧米におけるインフレが鈍化傾向にあること、欧州中央銀行(ECB)が利下げを行ない、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを行う可能性が高まったことなどを受け、上昇傾向となっています。一方、根強いインフレの兆候も見られ、今後も景気減速リスク、インフレや金利見通しの変動リスク等からボラティリティ(株価の変動性)の高い展開が予想されます。
- また、インフレ率についてはピークアウトし低下していますが、低インフレ、低金利環境に戻る可能性は低いと考えられます。短期的には、エネルギー価格や住居費の上昇、長期的には、リショアリング(生産活動の自国への回帰)、米国でのベビーブーマー世代の退職による労働力不足、グリーンエネルギー化の動き等がインフレ圧力となると想定されるためです。
世界の株式市場全体でみたバリュエーションは割安とはいえない水準、
個別銘柄選択の重要性がより高まる環境
大型テクノロジー企業など時価総額上位銘柄への集中度合いの高まりには留意
- 世界の株式市場全体のバリュエーション(株価水準)は、PER(株価収益率)などの株価指標から見て、長期での過去平均よりも上に位置しており割安感がみられないことから、より個別銘柄選択の重要性が高まると考えています。
- また、2023年初来の世界的なAIブームを受け、世界の株式市場において米国の大型テクノロジー企業に投資家の資金が流れた結果、市場の時価総額が大型企業に集中している点にも留意が必要と考えています。
個別銘柄選択の重要性がより高まる環境下、引き続き「成長」「配当」「割安」の観点から厳選投資
強固なポジションや財務基盤を持つ銘柄に着目。また、中小型銘柄や割安感が高まるディフェンシブ銘柄にも投資妙味あり
- マクロ経済動向の不透明感、市場偏重リスク等を背景に、今後もボラティリティが高い展開が想定されます。このような市場環境下においては、強固な財務基盤や高い競争優位性を持つ優良銘柄が短期的に市場の過度な懸念などから割安な水準になることがあるため、ボトムアップ・アプローチで個別銘柄選定を行う当ファンドにとって、魅力的な投資機会を見つける好機であると考えています。
- 当ファンドでは引き続き、「成長」、「配当」、「割安」の3つの観点に着目し、世界のベストと考える企業に厳選投資を行います。足元で、大型テクノロジー企業中心に株価が上昇する中で、そのような銘柄群以外で強固なポジションや競争優位性、健全な財務体質、強力なキャッシュフロー創出力を持つ優良銘柄が割安に放置されており、投資魅力度が高まっていると考えています。
- 加えて、市場の時価総額が大型企業に集中している中で、一部の中小型銘柄の中で割安で魅力的な銘柄が存在すると考えています。
- また、グロース銘柄に注目が高まる中で、投資を控えられ割安感が高まったディフェンシブ(景気動向に業績が左右されにくい)銘柄にも着目しています。
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上記は2024年6月末時点における運用チームの見解を示したものであり、将来予告なく変更されることがあります。
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