インベスコの視点

Risk & Reward 2023年第2四半期

Risk & Reward 2023年第2四半期 サマリー
Risk & Reward 2023年第2四半期 サマリー

Portfolio insurance in times of higher interest rates
(金利上昇局面におけるポートフォリオ・インシュアランス)
Alexandar Cherkezov、Carsten Becker、Moritz Brand、Bernhard Langer

金利上昇はポートフォリオ・インシュアランス(PI)戦略にとって有用となります。何故なら、金利上昇はクッションのサイズ、ひいてはリスク・バジェットのサイズを増大させるからです。これはリターンとシャープレシオの上昇につながる傾向があり、ポートフォリオ・インシュアランスの潜在的なコストの低下につながる可能性があります。何故、ポートフォリオ・インシュアランス戦略が有効な代替策となり得るのかについて分析します。


Liquidity and diversification: Absolute return strategies for asset allocation 
(流動性と分散:資産配分のための絶対リターン戦略)
Bernhard Langer、Carsten Rother、Dr. David Happersberger

過去20年間、株式と債券の相関係数は概ね負の相関を示してきました。しかし、インフレの出現により、この関係は変化し、投資ポートフォリオに無相関かつ流動性の高いビルディング・ブロックを追加する必要性が出てきました。ヘッジ付きの株式ファクター、債券ファクター、為替オーバーレイ、および独立した戦術的資産配分シグナルを用いて、無相関のポートフォリオの構成要素として機能しうる絶対リターン・アプローチについて研究しました。
 

Alpha in shorts: Shorting activities and the cross-section of stock returns around the world
(ショート戦略のアルファ:空売りと世界の株式リターンのクロスセクション分析)
Hao Zou、Ph.D.、Jerry Sun, Ph.D.

空売り投資家は、空売りしている銘柄に対する弱気な見方を通じて情報を伝えます。様々な指標を用いて「空売りシグナル」を構築し、空売りをタイムリーに反映、測定することで、地域や時価総額グループ全体で強固なリターンプレミアムを引き出す可能性があります。
 

Don’t be blind just because a benchmark is Paris-aligned
(ベンチマークがパリ協定に整合的というだけで盲信すべきではない)
Joshua Kothe、Erhard Radatz、Andre Roberts、Carsten Rother

2016年にパリで合意されたように、地球温暖化を2℃以下、できれば1.5℃以下に抑えることは、私たちの世代における主要課題の一つとなっています。そして、多くのポートフォリオがパリ協定の目標に沿ったものとなるにつれ、利用可能な戦略の多様性から混乱が生じるかもしれません。このようなノイズを克服するため、私たちはパリ協定の目標に沿ったポートフォリオを研究し、パリ協定の目標とリターンの目標のバランスを取る2段階のファクター・ベースのプロセスを用いて、トラッキング・エラーの少ないポートフォリオのリスクの源泉の理解を深めます。

Tax optimal equity portfolio transition
(税制上の最適株式ポートフォリオへの移行)
Nikunj Agarwal、Tarun Gupta, Ph.D.、Jacob Guan、Josh Rogers

多額の税金を請求される可能性は、多額の利益を得たポートフォリオにとって重い負担となります。米国では、実現益には課税され、未実現益には課税されません。投資家は、税負担を管理するために必要なポートフォリオの調整を先延ばしにしたり、見送ったりすることさえあります。この問題に対処するため、私たちは、与えられた年間税金予算で、レガシー・ポートフォリオをより分散されたターゲット・ポートフォリオに移行させるためのフレームワークについて概説します。

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