ブロックチェーン
足元の基準価額下落の背景と今後の見通し
足元の基準価額下落の背景
2026年以降、世カエルの基準価額は、1月は概ね堅調に推移していましたが、2月に入り12.9%下落しました。(2026年2月13日現在)*。同期間の世界株式の1.1%の下落と比較すると、大きく下落しています。足元の下落の背景は、主に以下の2点が影響したと考えています。
ブロックチェーン関連株式は変動性が相対的に高い傾向にありますが、上記の下落要因が剥落すれば、株価の成長が期待されると考えています。長期的な成長ストーリーに変化はなく、基準価額も過去1年、3年、設定来の長期の実績では、世界株式を上回って推移しています。
下落の背景① 暗号資産市場の調整
- 2月に入り、暗号資産市場では、月初のビットコイン価格の下落がレバレッジ取引の強制清算を誘発しました。これにより、価格下落がさらなる下落を呼ぶ連鎖「需給ショック」が発生し、ボラティリティが急拡大しました。
- この局面では、以下のブロックチェーン関連企業が影響を受けました。
①マイニング・オペレーション企業の大幅下落
マイニング・オペレーション企業は、データセンター投資・HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューター)・電力確保といった文脈から AIテーマ銘柄として買われていた側面があり、リスクオフ局面で売り圧力が強まりやすい構造を持っていました。そのため、ビットコイン価格下落による収益見通し悪化、AI相場の期待剝落に伴う売り、の二重の下落要因が重なりました。
②ブロックチェーン金融サービス企業のセンチメント
暗号資産価格の下落局面では、投資家のリスク許容度が低下し、取引量や手数料収入への期待が下振れする傾向にあります。その結果、ブロックチェーン金融サービス企業の業績見通しが悪化しやすくなり、株価も下落しました。
下落の背景② テクノロジー企業への期待剥落
- 暗号資産市場固有の下落に加え、2026年2月5日には株式市場全体でリスクオフが急速に進行しました。その主因が、アンソロピックの報道*2によって、
①AIが既存の業務ソフト・専門領域の収益モデルを侵食するとの見方が急速に強まったこと
②ソフトウェア企業を中心に株価のバリュエーションの見直しが進んだこと
であり、AI関連を含むテクノロジー・セクター全体に売りが波及しました。 - 世カエルも、暗号資産関連銘柄に加え、AI やテクノロジー関連の影響を受けやすい銘柄も組み入れているため、これらの市場の調整の影響を受けました。
ブロックチェーン関連株式の今後の見通し
- 短期的な見通しとしては、ファンダメンタルズ(基礎的な条件)よりも需給要因が支配的であり、「暗号資産市場の沈静化」や「テクノロジー株式へのリスク回避姿勢一服」が反発の条件となると考えています。
- 一方、中期的には、①ビットコイン価格の下落に対して耐久力を持つマイニング・オペレーション企業、②規制緩和を追い風に収益源の多角化を進めるブロックチェーン金融サービス企業・決済システム企業を中心に、戻りを試す展開を想定しています。
- 特に、規制整備と企業導入が進んでいる、以下のブロックチェーン技術に着目しており、世界的に金融分野に活用されることで、ブロックチェーン関連企業のビジネスの拡大も期待されます。
①ステーブルコイン*市場:
大手決済企業では米ドル・ステーブルコインなどの実利用が拡大しており、金融インフラとして大きく前進
②様々な資産のデジタル化:
大手銀行や資産運用会社が既存の資産をデジタル化するプラットフォームを稼働させており、資本市場改革の中心技術として期待 - 世カエルでは、ブロックチェーン関連事業から生み出される収益の重要性や持続可能性を評価して企業を選定し、マイニング、取引所、半導体、ソフトウェアなど幅広いブロックチェーン関連銘柄を投資対象としています。
- 世カエルが連動を目指すインデックスは、四半期ごとのリバランスにより、急速に進化する業界に対応する仕組みを備えています。新しいサービスや産業を生み出しているブロックチェーン関連企業にも投資し、分散されたポートフォリオを通じて、幅広い成長機会を捉えることを目指します。