Invesco Japan
世界のベスト 四半期運用報告レポート(2026年1-3月期)
2026年1-3月期の振り返り
- AI関連投資の過熱感や既存産業に対する悪影響が懸念されたこと、イラン紛争の発生による投資家心理の悪化、原油高に伴うインフレ圧力の高まりなどが嫌気され、株式市場は下落しました。そのような中、当ファンドの<為替ヘッジなし>(毎月決算型)のパフォーマンスは、4.97%の下落となりました。
- 主に、市場予想を下回る決算を発表したことが嫌気された銘柄や、AIスタートアップによる新技術発表(いわゆるアンソロピック・ショック)による逆風を受けたソフトウェア銘柄などが基準価額の下落要因となりました。
- 引き続き、景気動向に左右されず持続的な成長が期待できる①競争優位性の高い企業、②安定性の高い事業を展開する企業、③継続的な配当や増配、などの質の高い配当を行うことが期待できる企業を選好して投資を行う方針です。
当ファンドのパフォーマンス(2026年1-3月期)
- 2026年1-3月期の世界株式市場は、米国およびイスラエルによるイランへの攻撃を受け、中東情勢の先行きに対する不透明感が高まったことを背景に、変動する展開となりました。
- 当該期間においては、期初、堅調な経済環境を背景に株式市場は底堅く推移しました。その後、AIスタートアップによる新技術発表により既存産業に対する悪影響が懸念されたほか、イラン紛争発生による投資家心理の悪化、原油高に起因するインフレ圧力の高まりなどを受け、期末にかけて株式市場は下落する展開となりました。
- そのような市場環境下、当ファンドの<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、4.97%の下落となりました。<為替ヘッジあり>(毎月決算型)の同期間のパフォーマンスは、6.93%の下落となりました。
<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の基準価額(課税前分配金再投資)の推移
期間:2023年3月末~2026年3月末、2023年3月末を100として指数化
期間別騰落率
2026年3月31日現在
当ファンドの運用状況(2026年1-3月期)
- 中東情勢を巡り原油価格が上昇したことが好感された石油開発会社「アケルBP(ノルウェー、エネルギー)」や、市況回復を背景に好調な決算を発表した小口トラック輸送業者「XPO(米国、資本財・サービス)」などの株価が上昇し、基準価額の上昇に貢献しました。
- また、AI需要の高まりを背景に株価が上昇したテクノロジー企業「デル・テクノロジーズ(米国、情報技術)」、半導体製造装置メーカー「ASMLホールディング(オランダ、情報技術)」、アナログ半導体メーカー「テキサス・インスツルメンツ(米国、情報技術)」などが、プラスに寄与しました。
- 一方、主力投資先であるディスカウント小売「アクション」のフランス事業の成長鈍化を受け、決算が市場予想を下回ったことなどが嫌気された投資会社「3iグループ(英国、金融)」や、AI関連への設備投資拡大に対する警戒感が高まったソフトウェア企業「マイクロソフト(米国、情報技術)」などが、基準価額の下押し要因となりました。また、投資先の評価を巡る不透明感が意識された投資会社「プロサス(オランダ、一般消費財・サービス)」もマイナス寄与となりました。
今後の市場見通し
- 株式市場は、中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に不透明感が意識され、足元では一時的な調整やボラティリティ(価格変動性)の上昇が見られています。ただし、米国市場を中心に堅調な経済指標や企業業績の発表が続いていることなどから、全面的なリスクオフには至っていません。
- 中東情勢の重要性を十分に認識しつつも、現状では事態が急速に変化しており、現時点で明確な結論を下すことは適切ではないと判断しています。各種分析によれば、地政学イベントが金融市場に与える影響は、多くの場合「数日から数週間」で収束する傾向があり、近年は市場の反応も過度なものになりにくいとの指摘が見られます。こうした点を踏まえ、当ファンドでは短期的な外部ショックに左右されることなく、引き続き中長期的な視点に基づく運用を重視してまいります。
- トランプ米大統領の政策には依然として不透明な要素が多く、引き続き注視が必要であると考えています。今後も米国の景気減速リスク、インフレや金利見通しの不透明感から、市場のボラティリティ(株価の変動性)は高止まりする展開を予想しています。
- 過去10年間で市場構造は大きく変化しました。情報の即時性と広範な共有が進んだことで、市場のボラティリティは高まり、短期志向の投資家が増加しています。こうした環境では、短期的な価格変動に左右されず、企業のファンダメンタルズに基づき長期的な視点で投資判断を行う当ファンドのアプローチが、他の市場参加者が見逃しがちな魅力的な投資機会を捉える上で優位性を発揮できると考えています。
投資方針
個別銘柄選択の重要性がより高まる環境下、引き続き「成長」・「配当」・「割安」の観点から厳選投資
質の高い配当を拠出する銘柄や、競争優位性が高く、不透明な環境下でも安定した成長が期待される銘柄に着目
- マクロ経済動向の不透明感や市場の偏重リスク、地政学リスクなどを背景に、今後もボラティリティの高い展開が続くと想定されます。このような市場環境下においては、強固な財務基盤や高い競争優位性を持つ優良銘柄が短期的に市場の過度な懸念などから割安な水準になることがあります。したがって、ボトムアップ・アプローチで個別銘柄選定を行う当ファンドにとって、魅力的な投資機会を見い出す好機であると考えています。
- 不透明感の高まる市場環境では、特定の業種や市場環境に大きく左右されない分散されたポートフォリオ構築が一層重要になります。当運用チームでは、ポートフォリオ構築におけるリスク管理の強化にも注力しています。
- 足元では、政策への懸念や地政学リスクが高まる中でも揺るがない競争力を持つ銘柄、また不透明な市場環境下でも安定した成長が期待できる銘柄に注目しています。そのような市場環境では、質の高い配当を行う銘柄にも着目しています。さらに、一部のAI関連銘柄が大きく上昇したことで市場の集中リスクが高まっている点も踏まえ、AI以外の成長分野から恩恵を受ける銘柄にも分散して投資しています。
- また、当ファンドは少数精鋭のチームによる迅速かつ柔軟な意思決定を強みとしており、不透明な市場環境においても機動的に対応できる体制を整えています。市場の急変時にも、素早く、柔軟にポジションを構築・調整できる点は、長期的なリターンの獲得において重要な要素と捉えています。
- 引き続き、「成長」、「配当」、「割安」の3つの観点に着目し、世界のベストと考える企業に厳選投資を行います。一貫した投資哲学の下、特定の業種や市場環境の変化に左右されにくい、分散されたポートフォリオを構築してまいります。
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