Risk & Reward　2022年第2四半期

Risk & Reward　2022年第2四半期　サマリー

Proxy voting: a founding pillar of stewardship
（議決権行使：スチュワードシップの基本的支柱）
Cathrine de Coninck-Lopez and Zoje Vataj

議決権行使は非常に効果的ですが、特にESGに関しては問題となる場合もあります。インベスコのアプローチは、パッシブ戦略の票数を活用することにより、アクティブなスチュワードシップの影響力を高めることを目的としています。これは、責任投資の時代においては議決権の一票一票が重要であるためです。

本稿では、インベスコの欧州・中東・アフリカ（EMEA）地域においてプロダクトおよび営業戦略の責任者を務めるMatthew Taglianaと、ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクールの准教授であるOğuzhanKarakaşへのインタビューが含まれています。

ESG portfolio management and factor implications in equities and fixed income
（ESGポートフォリオ運用と株式、債券におけるファクターの観点）
Marcus Axthelm, Erhard Radatz, Jay Raol, Ph.D., and Carsten Rother

マルチアセット・ポートフォリオでは、株式マネジャーと債券マネジャーの不整合により、ESGポートフォリオにおいて一貫性が失われる可能性が非常に高くなっています。マルチアセット投資家はESG目標の達成に関して、潜在的な落とし穴に留意することが必要だと考えています。
 

ESG impact: managing ESG exposure through performance attribution in factor portfolios
（ESGの影響：ファクター・ポートフォリオのパフォーマンス要因分解によるESGエクスポージャーの管理）
Tim Herzig, Viorel Roscovan, Ph.D., and Carsten Rother

ますます多くの投資家がESGを取り入れていますが、リスクとリターンへの影響を透明化する必要があります。リターン・ベースの要因分解の枠組みを使用すると、ESG目標を持つ一般的なマルチファクター・インデックスはESGへの有意なエクスポージャーを提供しないことがわかります。したがって、新しいアプローチをご提案致します。
 

Opportunity out of complexity: a quantitative approach to individualized tax-aware investing
（複雑性からの投資機会：個々の税を意識した投資への定量的アプローチ）
Tarun Gupta, Ph.D., Nikunj Agarwal, Chris Daily and Timur Sahin

資産運用会社は伝統的に課税を後付けのようなものと見なしてきましたが、それは変わり始めています。税のインパクトを最小化する「タックスアルファ」の3つのレバーについて説明し、それらについて詳細に検討し、ケーススタディを用いて、税を意識した投資が異なるポートフォリオ構成の投資リターンをどのように改善できるかを示します。
 

Diversifying US core bond portfolios with non-US bonds
（非米国債による米国のコア債券ポートフォリオの分散化）
Jay Raol, Ph.D., and James Ong

多くの米国の投資家にとって、低利回りの欧州および日本の国債は魅力的ではないように思われます。しかし、米ドルでヘッジすると、米国債と同様のリターンを提供し、米国のコア債券ポートフォリオのリスク・リターン特性を有意に改善することが可能となります。
 

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